さてさて、前回のブログでは「進学先がありません!」と断言された時のお話までしたかと思います。

実際問題、知的障害を伴わない発達障害の子たちの進学は色々と難しいかと思います。

学習面でも(誰でもある程度はありますが)得手不得手が恐ろしくはっきりしています。
そしてこれも難しいのですが「こだわり」というものがあります。

得手不得手、という話をすると凄く難しいのです…それが誰にでもあるものだから、なのですが…それが凄まじく極端、と言えばいいのでしょうか?
お兄は国語、現代社会が好きで得意です。
今現在お兄は数学が苦手なのですが、4年生までは算数が1番得意でした。
得手不得手とは別に、何かのきっかけで「苦手」と感じてしまう事が起きた場合、それは不得手の方に急に変わる事もあります。
思い込みがもの凄く強い所も関係しているのでしょう…

こだわりに関しても、やはり誰でもがこだわっている事はあるはずです。
ですが…これもちょっと説明が難しいのですが…例えばお兄は今「朝の支度」という事にこだわりがあり、期末試験の日少し早く行かなくてはいけない日があったのですが、いつも通りに起きてしまい、いつも通りに準備していたのでは試験に遅れてしまう、という場面がありました。
髪を結ぶ事(お兄髪長いんです)、顔を洗う事、歯を磨く事、服の着方、全てにこだわりがあるため、どうしても急ぐ事が出来ませんでした。
多分ですが…これは例えば「君のお母さんが今にも亡くなりそうやで!」と言われても、どれかをせずに家から出る事は出来ません…

時にワガママに見える行動も彼の特性だったりします。

彼に話したい事があるとします、その瞬間に誰が何を話していようと、何かをしていようとも、どんな状況でも彼はべらべらと話し続けます。
先生が注意すべき事を説明している場面でふと思いついたり、何かが目に入ったりしたら、きっと彼は動いたり話したりします。
こちらに伝えたい事がある時でも自分の話を優先してしまいます。
(それでよく草と喧嘩になっています)

彼の説明が多くなってしまいましたが、ここまで読んで彼が普通校でやっていけると感じましたか?
私には、彼が普通校でやっていけるとは思えませんでした。

小学校で不登校をした時に相談に行ったフリースクールの先生に再度相談に行きました。
2度目に会う先生でしたが、お兄はなぜかとても先生を信頼していて「僕はここで勉強したい」と先生に伝えていました。
先生も「発達障害で不登校になりここで学んでいる子も多い、僕が彼らに望むのは1つです『何かあった時にここを飛び出さない』事です。彼はそれができます。高等教育はここでお引き受けする事が出来ると思っています。もし親御さんや彼が望むならいらしてください!」と言ってくれました。

こうして私達は「行き場」を得る事が出来たのです。
勿論その前には相談できるところには相談し、支援学校の見学など、色々動き回りました。

私が教育に望む事はたった1つです。
「いらっしゃい」と言ってくれる事。
お兄をウエルカムだとしてくれる場所は本当に少ないのです。

もしここで「来てもまぁ…かまいませんよ」とか「行くところがないんだから仕方ないですよね…」という空気を感じたら、フリースクールを選択はしなかったかもしれません。

高校の通信教育のサポート校としてフリースクールがあり、毎日楽しく通い、時にとても厳しく指導していただいています。

という事で、今回もダラダラと長くなってしまいました。

彼の特性や今通っているフリースクールを見つけた経緯を語ってみました(笑)

進学、というとちょっと違いますかね?
でもこれが我が家がやっと見つけた、お兄の「進学先」です

次回は私やお兄が信頼する、ちょっとおもしろいフリースクールの先生について書きたいと思います。

では、また(^^)/